【#460】 そうだったのか!! -2-
木の一本一本は自らの成長を妨げる菌などに対抗できる成分を持っています。
この成分は乾燥しても尚、多くを保有しているので、長くは1000年以上の神社・お寺、
500年以上のお城を支える力を持っているのです。
木は自然のリズムと同じですから乾燥に時間がかかるという欠点があるため、
木の持つ力を引き出してやるには伐採から建築材になるまでの過程に工夫が必要です。
自然界のリズムを狂わせる近代の技術力を使う場合、木と自然界のリズム・バランスを考えることが必要で、
木なら全てOKという事ではありません。
乾燥の仕方によっては、保持している香り成分が強制的乾燥方法で排出されてしまい、
神社仏閣のように永く節を刻むことは不可能と思われます。
自然乾燥に重点を置いて乾燥させると、この様に木の持つ本来の力に預かられることが出来るのです。
(つづく)